心電図の判読力は医療従事者にとっては必須となる能力です。
現場で患者さんの心電図を診て、自信をもって判読ができていますか?
心電図検定の各級の難易度を考察してみたので、「ちょっと受験してみようかな。」と思っている人は、是非参考にしてみて下さい。
目次
心電図検定とは
日本不整脈心電学会が主催する心電図知識に関する検定です。
2020年には「日本の資格・検定AWARDS 2020」の「注目の資格・検定ランキング部門」で1位を受賞した、今日本で最も注目されている検定です。
心電図に興味のある人なら誰でも受験する事が可能で、学会に所属しなければならないだとか、入会金・年会費などややこしい制約は何もありません。
更新もありませんので、お金をかけずにスキルを上げたい人にとっても有意義な資格です。
試験はマークシート方式、1時間30分程度で行われます。
各階級の難易度
4級の難易度
試験は1級・2級・3級・4級に分かれており、自分のレベルに合った階級を受験できます。
4級は【心電図の基礎的な判読力を有するもの】とあり、具体的には循環器勤務数年のメディカルプロフェッショナル、心電図に興味のある医学生などが対象です。
冒頭で説明した様に、心電図に興味があれば誰でも受験することが可能なので、非医療従事者である一般の人だって受験することができます。
参考書と問題集を使ってしっかり勉強すれば、それまで心電図なんか見たこともなかった人でも合格出来るレベルだと思うので、試しにいかがでしょうか?
ちなみに4級の試験時間は1時間10分間です。
3級の難易度
3級は【心電図の基礎〜中等度の判読力を有するもの】とあり、具体的には一般臨床医、循環器勤務メディカルプロフェッショナルなどが標準レベルの様です。
循環器勤務メディカルプロフェッショナルと聞くと、少し敷居が高いように感じるかも知れません。
しかし数年前までは心電図検定に4級はなく、それまでは3級が1番易しいレベルでしたので、基礎的な問題も多く、自信のない人でも参考書と問題集をつかってしっかり勉強すれば十分合格が狙えます。
2級の難易度
2級は【心電図の中等度〜専門的な判読力を有するもの】とあります。
一般循環器医、ベテラン循環器勤務ナース、生理機能検査技師、心電図を取り扱う医療従事者が当てはまるレベルです。
心電図に少し自信のある循環器病棟や集中治療室勤務の看護師・臨床工学技士が挑戦してみるレベルではないでしょうか。
1級の難易度
1級は【心電図の高度な専門的な判読力を有するもの】とあり、
1級合格者のうち、高得点者は「マイスター」と認定されます。
合格率は2018年実施の試験で、
1級57.2%
2級67.1%
3級73.6%
となっています。
↓毎年の各級の合格率をまとめました
申込み〜合格発表までの流れ
申し込み期間は4月の中旬から6月末までです。
日本不整脈心電学会のホームページにてオンラインで申し込みを行い、検定料を支払います。
受験料は1級10,000円、2級8,000円、3級6,000円、4級6,000円となっています。
2級と3級については受験地を東京・大阪のどちらかから選ぶことが出来ますが、大阪会場の場合は定員に達すると東京会場のみの受付となってしまいます。
※その年によって異なります。
先着順ですので大阪会場を希望する場合は早めに申し込みましょう。
8月上旬には受験票が届き、8月下旬頃が試験日となります。
合格発表は9月末〜10月中旬に行われます。
ホームページの掲載と、合格通知が郵送されてきます。
↓↓追記↓↓
2020年開催試験は新型コロナウィルス感染拡大防止の為、申し込み日・試験日などが変更されています。
詳細は、日本不整脈心電学会のページを参照して下さい。
日本不整脈心電学会ホームページ
心電図検定対策問題集
最後に一つオススメの問題集を紹介しておきます。
心電図の判読には自信がない、という方でも試験を目標に問題集で勉強を重ねていけば必ず自信を持てる様になりますよ!
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