呼吸療法認定士の試験勉強は順調でしょうか?
私は数年前にこの呼吸療法認定士の試験を受験し、なんとか1発合格する事ができました。
呼吸療法認定士の試験は問題の出題範囲がとても広く勉強が大変でしたが、合格出来たのはやはり選んだ問題集と参考書が良かったと思っています。
これから呼吸療法認定士の試験を受験する方へ向けて、私が実際に使ってみて本当にオススメな問題集と参考書についてアドバイスです。
目次
呼吸療法認定士とは
呼吸療法認定士(正式名称:3学会合同呼吸療法認定士)は毎年3,000人もの人が受験する人気の高い認定資格です。
対象は、臨床工学技士、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士となっており、その職種に応じた実務経験年数などが受験の条件となっています。
呼吸療法認定士は現在の状況から考えてみてもこれからますます現場で求められる資格になってくると考えられます。
合格して資格を得られることで自分自身のスキルアップにもなりますし、もちろん転職の際などのステータスにもなります。
ぜひ多くの方に目指して欲しいと思います。
問題集のおかげで1発合格できた経験
私が呼吸療法認定士の資格に挑んだのは数年前になります。
当時の私は、実務としての臨床業務がとてつもなく忙しかったのを今でも忘れることが出来ません。
朝7半時には病院に出勤して早めに患者情報の収集、通常業務の開始。
時間内の勤務では終わらない手術の立ち会い。
数時間の時間外勤務を終えて、さらにその日のデータ入力と次の日の準備(つまりサービス残業)。
ヘトヘトになって家に帰宅するのはだいたいいつも夜9時-10時。
そこから夕食を食べて風呂に入り、やっと一服。
その次にこなさなければならないタスクはその日の復習と次の日の予習。
この繰り返しでした。
平日の試験勉強はまず無理。
たまの休日にオンコール対応をしつつも空いた時間でなんとか試験勉強を進めていました。
受験勉強に割り当てる間は全く足りていませんでしたね。
正直、「こっち(認定士)の勉強はもう間に合わない。今年は諦めようか…。」と何度か挫けたこともありました。
しかし受験料や受験会場まで行く交通費ももったいないし、なんとか1発合格したいなと気持ちを立て直して空いた時間を無駄にしないように勉強をしていました。
そんな試験勉強にあてる時間が足りていないことを自身で痛感しつつも私が1発合格できた要因の1つは、たくさんの問題集をかき集め、とにかく問題を解きまくったことが功を奏したと分析しています。
この記事を読んでくれている社会人数年目の皆さんは、例外なくみんな何かしらの理由で当時の私の様に忙しい毎日を過ごされていると思います。
今年呼吸療法認定士の試験を受験される方の中で、勉強時間が足りてなくてヤバイ!と感じている方へアドバイスです。
私が当時限られた時間の中で解きまくった問題集と参考書の中でも特にオススメだと感じたものを紹介しますので、是非試してみてください。
アステッキ再現過去問題集
呼吸療法認定士の問題集として、私がオススメするのはアステッキの再現過去問題集です。
この問題集は問題数の多さ、解説の詳しさ、どれをとっても業界No.1だと思います。
問題数は1冊340問ほどの問題が用意されており、しかもその全ての問題に対して解説が詳しく書かれています。
恐らく過去に呼吸療法認定士の試験を受けたほとんどの受験生がこれを使って練習していたのではないでしょうか?
当然私も使用していました。
アステッキから出ている問題集やテキストはかなりシリーズレパートリーが豊富で、
①再現過去問集(アプリ付き)
②再現過去問集【応用編】(アプリ付き)
③eラーニング講座(専用テキスト付)
④総まとめ演習問題集
などなど、他にも付属品が色々と付いてくるセットもあります。
(※詳しくはアステッキのホームページを覗いてみて下さい。)
アプリ付きの問題集を購入すると、シリアルコードが同封されてきます。
あとは「ケアまる」のアプリをスマホにインストールし、シリアルコードを入力すれば購入した冊子の問題集と同じ内容の問題をスマホアプリで解くことが出来ます。
ちょっとした隙間時間に問題を解いて練習ができるので、時代にあった素晴らしいシステムだと思います。
さらに2019年度試験でアステッキのeラーニング講座を受けていた受験生の合格率は、
実に91.8%だったそうです!
(アステッキのホームページにデータが載っていました。)
これは凄まじい…。
私も実際にeラーニングとその専用テキストを読んだクチですが、内容はかなりよかったです。
さらに最近ではアステッキが主催する全国統一模擬試験が開催されている様です。
実際の試験を徹底分析した内容の問題が出題される模擬試験で、自分の実力を全国レベルで確認できます。
試験までの腕試しをしてみたい方は積極的に受験してみるといいかと思います。
青本
青本は呼吸療法認定士の問題集として昔から毎年出版され、受験生を助けてくれている問題集です。
青本の特徴としては小さくてコンパクトな見た目で持ち運びに便利な点と、スッキリ整理された問題掲載が挙げられます。
そして私が最も評価したポイントは、青本は実際に呼吸療法認定士の試験を受験した受験生からの情報を集め、それを元に作られた問題を多数掲載している点です。
青本で何度も解いた問題と似たような問題が実際の試験でも出題された時はびっくりして、ニヤリとしてしまいました。
呼吸療法認定士の試験を受験される方は必ず1回は解いておいた方が良いと思います。
1つ残念な点を挙げるとしたら、一部の問題で解説の物足りなさを感じるものがある点です。
青本は問題によっては解説が省略されているものもあり、少し不親切なところもあります。
しかし解説がないからと言ってその問題を蔑ろにしてはもったいないです。
解説がないのなら講習会テキストや参考書を使って調べてみましょう。
解説はなくても解答は記載されているので、よく調べることでその問題に関する記憶をより強いものとします。
病気がみえる 呼吸器
みなさん病気がみえるシリーズは、一度は見たことがありますよね。
この教科書は本当に素晴らしく、私は職場でも多くの人にオススメしています。
イラストのタッチが柔らかで優しく、1年目向けの参考書の様な見た目をしています。
実際中身も優しいイラストが多く、1年目からでも扱いやすい内容です。
しかし、よく読んで見ると実は内容がすごく濃く、臨床経験十数年目の私でさえ今でもよく読んでいます。
私の好きな英語・略語についてもほとんどの言葉が解説されています。
呼吸療法認定士の勉強においても大いに役立つと思います。
その一番の理由はやはりイラストの多さですね。
呼吸療法認定士試験の出題範囲はとても広いです。
勉強をしていくと、中には初めて聞いた言葉、治療、病名などに出会うことがあります。
そんな時は病気がみえる呼吸器で索引から調べてみると、たいていの事はイラスト付きで載っています。
イラストから入れば知らない言葉でもイメージがし易く、記憶にも残りやすいですよね。
また、この参考書は試験の後にも勿論使えます。
呼吸器内科に異動することになった時、集中治療部に異動になった時、外来に異動になった時。
勤務部署が変わると必要となる知識も多少違ってくると思います。
繰り返しになりますがこの参考書には呼吸器に関わるたいていの事は載っていますので、あなたが医療従事者として呼吸器に関わり続けるなら、一生付き合っていける参考書だと思います。
ちなみに余談ですが私はこの病気がみえるシリーズが好きで、この他にも循環器、血液、消化器を買っています。
同じメディックメディア出版の薬がみえるも買いました。
本当にオススメなので、試験のためじゃなくても一冊購入されてみてはどうでしょう?
認定講習会テキスト
これは呼吸療法認定士の受験生には必ず送られてくるテキストですが、試験勉強をする上で外すことは出来ないものなので紹介しておきます。
このテキストは試験より前に行われる認定講習会で使用されるテキストです。
実際の試験はこのテキストに沿った内容で行われるので、必ず読み込む必要があります。
特にこのテキストに書かれているグラフや表に関してからは出題確率が高いので要チェックです。
アステッキの問題集や青本で、問題だけを解き続けていたのではどこかで足元をすくわれてしまうかも知れないので、問題集の内容を確認するときは必ずこの認定講習会テキストとセットで勉強しましょう。
私が考える合格のための勉強法はコチラの記事で紹介していますので、参考にしてみて下さい。