透析膜の種類と特徴、使い分けなど解説します

透析膜,違い,特徴
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血液透析はポンプを用いて体外に取り出した血液を人工腎臓の役割を果たすダイアライザーに通すことによって血液を浄化します。

ダイアライザーには様々な種類があり特徴も様々です。

あたなの施設では何を基準にダイアライザーの選択を行っていますか?

各ダイアライザーの特徴と岡井の働く病院での使い分けを説明したいと思います。

 
 

PS(ポリスルホン)

透過性・透水性に優れ、長時間の使用にも劣化しにくい。

ポリビニルピロリドン溶出によるアレルギー反応に注意が必要だが、比較的安全に使用できる。

私の病院では導入期や特に問題のない患者さんへの第一選択として使用しています。
 
 

PMMA(ポリメチルメタクリレート)

タンパク質吸着特性により、炎症性サイトカインの除去に優れる。

生体適合性にも優れているが、濾過量が多いと早期に詰まりやすい。

透析中の痒みを訴える患者さんに使用してみることもあります。
 
 

CTA(セルローストリアセテート)

親水性で抗血栓性に優れる。

均一な膜構造を持つ対称膜であり、機械的強度が高い。

透水性・溶質透過性は合成高分子膜に比べて劣る。
 
 

RC(再生セルロース)

親水性に優れ、機械的強度は高い。

しかし補体活性作用による一過性の白血球減少が起こりやすく、現在はほとんど製造されていません。
 
 

PES(ポリエーテルスルホン)

透過性・透水性に優れる。

環境ホルモン様物質がPSに対して少ない。
 
 

PEPA(ポリエステル系ポリマーアロイ)

高い吸着性能がありエンドトキシン吸着の効果を持つ。

生体適合性に優れる。
 
 

AN69(アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム重合体)

ハイドロゲルによる非常に高い親水性を持ち、陰性荷電による炎症性サイトカイン吸着に優れている。

アルブミン漏出が極めて少ない。

感染による二次性腎不全の患者さんによく使用します。

抗血栓性にも優れますが、膜が飽和してしまうので長時間の使用は出来ません。
 
 

EVAL(エチレンビニルアルコール重合体)

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補体・免疫系に対する影響が軽度である。

プラズマリフィリングによる透析効率がよい。

抗血栓性にも優れているので、血栓の形成が顕著な方、ヘパリンを増量してもACTが延長しない方に対して選択してみます。
 

 
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