腎臓には血液から老廃物を除去し、水分を調節したりホルモンを分泌するといった機能がありますが、
腎臓の機能が低下していくと老廃物が体の中に溜まり、最悪の場合尿毒症で死に至ります。
低下した腎臓の機能を代行する手段として人工透析が広く行われており、
透析技術認定士は人工透析についての知識・技術を持ったエキスパートです。
目次
透析技術認定士とは
透析技術認定士とは、日本腎臓学会・日本泌尿器科学会・日本人工臓器学会・日本移植学会・日本透析医学会から選出された委員より構成されている「透析療法合同専門委員会」が認定する資格です。
人工透析は透析クリニックや総合病院の透析外来・集中治療室などで行われており、患者数は今なお増え続けています。
透析について広い知識と技術を有した透析技術認定士が人工透析療法に従事することで、患者さんの負担を軽減する事ができ、透析室における大きな役目を担っています。
透析技術認定士になる為には
認定試験で合格しなければなりませんが、認定試験を受ける前に東京で行われる認定講習会を受講しなければなりません。
ネットでの動画視聴講習であるe-ラーニングによって講習を行うことも可能でスマホを用いて動画を視聴することも出来ます。
受講資格は各職種ごとに透析療法経験年数が設定されており、
・臨床工学技士:経験2年以上
・看護師:経験2年以上
・准看護師:高卒 経験3年以上、中卒 経験4年以上
となっています。
会場での講習会、またはe-ラーニングで講習を終えると認定試験の受験資格が得られます。
この認定試験に合格出来れば、透析技術認定士としての資格を有することが出来ます。
費用について
・講習会 32000円(テキスト代含む)
・認定試験受験料 10000円
上記に加え、各書類郵送費・試験会場までの旅費が掛かります。
透析技術認定証の有効期限は5年間であり、「透析技術認定士」の資格は5年毎に更新が必要となります。
更新には「認定更新のための講習会」をe-ラーニングで受講しなければなりません。受講料は12000円となっています。
透析技術認定士を目指す際の注意点
透析技術認定士に限ったことではないですが、資料は早めに準備しましょう。
受験に必要な申請書類は透析技術認定士 認定更新制度サポートサービスのサイトにアクセスすれば一通り揃える事が出来ますが、ダウンロード期間が決まっています。
講習会の実施は2月の中旬頃から始まりますが、講習会を受講する為の申請書類ダウンロード期間は8月〜9月までとなっています。
ダウンロード期間を過ぎてしまうとせっかく透析技術認定士を目指して頑張ろうと思い立っても受講申請ができなくて来年までおあずけとなってしまうので注意して下さい。
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