心電図検定は日本心電図検定が主催する、心電図に関する知識をはかる検定です。
心電図に興味がある人なら誰でも受験することができ、試験に向けて勉強することで、今よりも確実に心電図が読める様になります。
そこで今回は心電図検定4級を受験する人向けに、難易度や勉強法を紹介していきます。
目次
心電図検定4級の難易度
2019年度(第5回)心電図検定から、新たに4級が開始されましたね。
このため難易度も次の様に変更されました。
2018年度(第4回)心電図検定
3級:心電図の基礎的な判読力を有するもの
4級:まだ実施されていませんでした
2019年度(第5回)心電図検定
3級:心電図の基礎〜中等度の判読力を有するもの
4級:心電図の基礎的な判読力を有するもの
これだけ見ると、現在の4級の難易度は、以前の3級レベルの難易度なの?と思うかも知れませんが、そんな事はありません。
実際に4級を受験した学生から聞いた話では、基礎的な問題がほとんどで、回答に悩んだ問題が数問あった程度だったそうです。
おそらく3級の難易度は、実質的には以前からと変わりなく、4級はさらに易しい難易度であると予想できます。
<4級の合格率や合格ラインはコチラを参照>
心電図検定4級の勉強法
公式問題集で心電図の問題に慣れる
僕がオススメする勉強法では、【心電図検定公式問題集 2級/3級】と【病気が見える 循環器】を使います。
残念ながら現在、心電図検定4級の問題集はありません。
しかし心電図検定の勉強を始めるためには、心電図を見てみない事には一歩を踏み出せません。
そこで役に立つのが【心電図検定公式問題集 2級/3級】です。
「え!?いきなり2級/3級の問題集なんて無理だよ!」
と思うかも知れませんが、4級の試験勉強をする上で必要なのは「慣れ」です。
とにかくたくさんの心電図を見て、「問題を解く事」に「慣れ」なければなりません。
この公式問題集は、当日の試験問題と全く同じ形式で問題と選択肢が用意されているので、試験当日の自分をイメージし、慣れておくのにはモッテコイの問題集です。
病気が見えるで言葉を覚える
問題集でイメージがつかめたら、今度は【病気が見える 循環器】を開いてみて下さい。
この教科書には心電図は当然のこと、心臓を主とするあらゆる内容が書かれていますが、今は心電図のページだけを読めばOKです。
公式問題集で理解できなかった所・解説に出てきた知らない言葉などは、【病気が見える 循環器】で確認します。
ほとんどの内容はこの教科書に書かれています。
そこでわかった言葉や内容をノートにまとめておき、あとは繰り返し問題を解くだけです。
勉強法まとめ
まとめると、
1. 公式問題集を解いてみる(テキトー)
2. 答え合わせをして、知らない言葉が出てきたら病気が見えるで確認(だいたいの言葉は、索引を引けばあるハズです)
3. 新たに知った言葉と内容をノートにまとめる
4. もう一度公式問題集を解く(真剣)
5. 理解できたら次の問題へいく
6. 1〜5を繰り返す
これをしておくと試験で困ることは、まずないと断言できます。
ここで注意点を少しだけ言っておきます。
公式問題集には、問題1つ1つに難易度マークがついていて、中には難しい問題も含まれています。
4級の試験問題にはそこまで難易度の高い問題は出題されませんので、難易度の高い練習問題は飛ばしてOKです。
また、病気が見える を読んで理解が追いつかない様な明らかに難しい言葉や内容も、同様に飛ばしてOKです。
学生にこそ心電図検定4級を受けてもらいたい
学生のうちから心電図の勉強をすることは抵抗に感じると思います。
しかし心電図検定4級は学生にこそチャンスがあるのです。
その根拠を順に説明しますね。
1.所詮は机の上での試験。臨床で経験する知識なんかなくてもOK。
心電図検定の試験問題は心電図をみて、用意されている5つの選択肢から1番正しいものを選ぶだけです。
その答えとなるワードをしっているかどうかで決まります。
出題される問題、選択肢は基礎的なものが多いので臨床で経験する知識は重要ではありません。
2.時間がある
学生は別の試験勉強やバイトで忙しいから時間なんてなんてないよ!
と思うかも知れません。
でもちょっと待ってください。
働きだしてからはレポートやその日の復習、次の日の予習、体力温存のために睡眠時間を確保しなきゃならない、など絶っっ対に学生の頃より忙しくなっちゃいます。
3.就職してから周りとの差を実感できる
心電図検定は、当然ですが自分で申し込んで自分で勉強し受験するものです。
誰かから強制されるものではありません。
自分から挑戦して勉強した事実はしっかり自分の中に残ります。
不合格でもいいんですよ。学生のうちに心電図検定の勉強をしておけば、就職してから周りとの差にビックリしますよ。
最後に、【病気が見える循環器】は心電図だけでなく
心臓血管系や解剖、薬、病態などほんとうに幅広く、そしてやさしく書かれています。
就職してからも多くの場面で使える教科書です。
私は今でも繰り返し読んでいます。
是非学生のうちから買っておいてほしいです。
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