Inhibit(抑制)なのになぜペーシング設定が必要? ペースメーカーのモード VVIについて

ペースメーカーモード VVIについて

先日、若い看護師さんにペースメーカーのVVIについて質問を受けました。VVIの動作は「抑制」なのに、どうしてペーシングの設定が必要なのか?という内容です。同じような疑問を持っている方もいるかと思いますので、この機会にペースメーカーのVVI設定について解説したいと思います。


 
 

VVIの意味

ペースメーカーの設定を表すNBGコードでは、1文字目が「ペーシング部位」、2文字目が「センシング部位」、3文字目が「動作」を意味します。(VVIRなど4文字目以降もありますが、今回の解説では割愛します。)これをふまえてVVIとはペーシング部位、センシング部位がVentricular(心室)、動作はInhibit(抑制)ということになります。
 
 

VVI(設定レート60bpm)の基本動作

患者さんの心拍数が70bpmの場合、ペースメーカーは「Inhibit」の動作でペーシングを「抑制」します。ところがこの患者さんの心拍数が突然40bpmに下がった場合、ペースメーカーは60bpmでペーシングを打ちます。
 
 

なぜ「Inhibit」なのにペーシングが打たれるのか?

ペースメーカーはモードの設定に関わらず、「基本的にはペーシングを打とうとするモノ」と考えて下さい。VVIで動作がInhibitだとしても患者さんの心拍数が60bpmよりも下がったことをセンシング(感知)すればペーシングは打たれます。そして心拍数が60bpm以上なのをセンシングすれば、この場合はInhibitされます。
 
 

PVCが発生した場合

VVIの設定レート60bpmでPVCが発生した場合には、そのPVCから1000msec以内に自己脈があればペーシングはInhibitされます。逆に自己脈がなければペーシングが入ります。
 
 


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