VA-ECMOのカニュレーションの際に、末梢送血による血流確保が必要な理由

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VA-ECMOを行う場合、多くは鼠径の大腿動静脈にカニュレーションをして導入します。

導入後はカニュレーション部位の末梢への血流が確保されているかの確認が必須となります。

なぜ、末梢への血流確保が大切なのかを解説します。

 
 

末梢循環不全がもたらす悪循環

例えば動脈に入っている送血管の太さが5.5mmで、その動脈の血管の太さが6mmしかない時、送血管と動脈の隙間はわずか0.5mmです。

隙間がこれだけしか無ければ、これより末梢にはほとんど血液は流れません。

血液が流れないとなると、虚血や再灌流障害を引き起こし、最悪の場合組織をデブリドマンしなければならなくなるのです。

ECMO中にこうなってしまうと管理は非常にやりにくいものとなってしまいます。

ACTを延ばしてECMOを回しているので、
 
 
デブリを行った部分からの出血が止まらない→出血により血液ボリュームが不足し、脱血不良を引き起こす→脱血不良の繰り返しによる血液の溶血→そもそもデブリを行った部位からの感染が長引き、心機能の回復の妨げとなる→ECMOの期間が長くなる 
 
 
という様に悪循環の輪から抜け出せなくなるのです。
 
 

末梢循環不全の対策

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この様な悪循環を引き起こさないためにも送血回路からの末梢送血を行うか、行わないかの選択は重要なポイントです。

鼠径からの送脱血を行っている場合は、送血管が入っている方の足の甲やつま先をよく観察してみてください。

冷たかったり、色調が悪かったりすると、血流が妨げられている証拠です。

足背動脈の血流をドップラー血流計で確認するのが最も確実な方法です。

こういった変化の発見は看護師さんの腕の見せどころです。
 
 

讃井將満 (編集), 内野滋彦 (編集), 林 淑朗 (編集), 真弓俊彦 (編集), 武居哲洋 (編集), & 2 その他
 
 
 
 
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