心電図にノイズが混入!原因と対策

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病棟や集中治療室で仕事をしていると心電図をとる機会が多いと思います。

心電図を記録しようとした時、ノイズが混入してうまく記録できなかったという経験はありませんか?

その原因の多くは機械の故障ではなく、電極や環境の影響を受けている可能性があります。

心電図にノイズが入る原因と対策を解説します。

商用交流雑音

いわゆる「ハム」と呼ばれるノイズです。

心電計の電源を差したコンセントから混入します。

3Pの電源コードである事を確認し、しっかりとアースをとることで改善します。
 
 

筋電位の混入

心電図をとる時、袖や服の裾をめくったり、胸部誘導をとる場合は脱衣を行います。

患者さんの立場から考えるとこの状況はなかなか寒いものです。

体が震えているとその振動はそのまま筋電位となってノイズの様に見えてしまいます。

患者さんが動いていないか、またはかすかに震えていないかを確認しましょう。

毛布の準備も欠かさずに。
 
 

発汗

逆に患者さんが暑がりで発汗していると、電極との間にできた汗が抵抗となり、きれいな心電図がとれなくなります。

この場合は患者さんの体をよく拭いて電極を装着し直せばOKです。
 
 

ジェルが乾いている

ジェルが乾いている、または不足している場合も心電図はうまくとれない場合があります。

心電図用ジェルには抵抗を軽減する効力があるのでしっかりつけましょう。
 
 

周りの機器の電磁波の混入

意外と盲点ですが、心電図をとる時、心電計以外の機器にも注意が必要です。

例えば心電図をとっている患者さんのすぐ側に、電源の入ったエコーの装置があったとします。

エコー装置がアースされていなかった場合、エコー装置に混入した「ハム」が心電計に電磁的な影響を及ぼす可能性があります。

不必要な機器は電源を切るか、患者さんの近くに置かない、アースの確認をする、といった対策が必要です。

さらに他の機器の電源コードが幾つも絡んでいると互いが干渉し、電磁波の影響を及ぼすことが知られています。

電源コードはきれいにしておくことを推奨します。
(つまずき事故の対策にもなりますね)
 
 

心電計のフィルター設定がOFFになっている

フィルターとは心電図を記録する際、余計な電位をカットし、きれいに見せるための設定です。フィルター設定がOFFになっていないか確認しましょう。
 
 

心電計のケーブルがおかしい

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上記の確認をしてもまだノイズが混入している場合は、機械の故障やケーブル類の断線などが考えられます。

まずはケーブルを交換してみて、それでもだめなら装置本体を変えてみましょう。
 
 
この他にも呼吸性変動によるもの、稀ですがアースが逆に商用交流を拾ってしまっている場合などノイズの原因となるものは数多くあります。

患者さんと周りの環境をよく観察し対策を行うことで、よりきれいで正確な心電図を記録する事ができます。
 
 
 
心電図が綺麗に記録できるようになったら、今度は自分自身が心電図を読める様になってみて下さい。

心電図を解析するのは循環器医師の仕事と決めつける必要はありません。

心電図を読む能力は、医療スタッフ全員が持っておくべき能力です。


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