臨床工学技士が最もやりがいを感じられる人工心肺業務の一日

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人工心肺業務は臨床工学技士の業務の中でも特に緊張感を持って臨まなければならない業務の一つです。

今回はそんな人工心肺業務に就く臨床工学技士の1日を紹介したいと思います。

 
 

カンファレンス

朝、出勤したらまずは心臓外科医・麻酔科医・看護師などと共にカンファレンスを行います。

(私の場合は人工心肺業務に就く日は少し早めに出勤し、

装置の始業点検やプライミングに必要な物品の準備を済ませておきます。

カンファレンスの後、すぐにプライミングに取り掛かれるようにしておきます。)

カンファレンスでは当日の症例の提示・手術内容の確認・必要物品の確認などを行います。
 
 

プライミング

血液回路と各種デバイスを組み立て、プライミングを行います。

この際回路内にマイクロバブルが残らないように慎重に行う必要があります。

メインとなる血液ポンプにローラーポンプを選択する場合はオクルージョン(圧閉度)テストも必ず行います。

プライミングにとりかかってからおよそ30分程度で完成します。

人工心肺装置の準備が完了したら、手術野の血液回路とドッキングし、体外循環開始の合図を待ちます。
 
 

体外循環開始

送血カニューレと脱血カニューレが挿入されたら、いよいよ体外循環開始となります。

体外循環開始直後はイニシャルドロップ(初期血圧低下)が起きるので、冷静に対処します。

これより先は症例によって手順が異なります。

大動脈を遮断し心停止を得る場合もあれば、オンビートで進行する手術もあります。
 
 

体外循環離脱

手術の進行具合に合わせて患者の体温を温める復温操作を行います。

外科医による手術操作が終了し、体温も十分に温まってきたら人工心肺の離脱を行います。

この瞬間が人工心肺業務において一番の難関です。

患者の血圧・送血量・血液成分など様々な情報と心臓の状態を確認し、離脱できるかどうかの判断をします。

少しずつ送血量を下げていき、人工心肺から離脱します。
 
 
 
人工心肺から離脱してもまだ気は抜けません。

術野では創部の洗浄や閉胸の準備をしていますが、この期間に突然の状態悪化をきたす事はよくあります。

薬で対処できるか?体外循環再導入が必要か?

などの判断を外科医・麻酔科医と共に瞬時に評価しなければなりません。
 
 

手術終了

閉胸が行われ、無事手術が終了したら手術記録を記入します。

その後に装置の点検・清掃を行い人工心肺業務の終了となります。

1つの手術にかかる時間は症例によって異なるので一概には言えません。

朝から始まりお昼過ぎには終わるものもあれば、夕方や夜中までかかるものもあります。
 
 

最後に

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以上が人工心肺業務の1日でした。

人工心肺業務は臨床工学技士の業務の中でも負担が多く責任も重大です。

しかし得るものも非常に多く、これほどやりがいのある仕事はないと思います。

是非学生の方にも興味を持ってもらいたいです。
 
 
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