人工呼吸器のモード【SIMV】の動き方 〜Servo iの場合〜

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人工呼吸器のモードはたくさん種類があって難しいですよね。

中でもSIMVは日本ではよく使われるモードとして有名ですが、

実際どの様な動作をするのでしょう。

ここでは同調性や予後などの話は一旦置いといて、

SIMVの動き方についてGETINGE社製 人工呼吸器Servo i を例に解説します。

SIMVってどーゆーモード?

SIMVは【Synchronized Intermittent Mandatory Ventilationの】事で、

日本語に訳すと、同期式間欠的強制換気というモードです。

このモードの特徴としては、

・患者さんの呼吸に同期して間欠的に調節換気をする
・自発呼吸がなければ、設定した呼吸回数の調節換気がされる
・自発呼吸があれば、そのタイミングに同期して調節換気や補助換気が行われる

が挙げられます。…と言ってもよく意味がわかりません。

なので、次にグラフィックモニターの画像を使って解説していきます。
 
 

自発呼吸がない場合のSIMVの動き方

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※モードは従圧式SIMVです。
 
 
まずは分かりやすく自発呼吸がない場合でのSIMVの動きを見てみましょう。

はじめに圧の設定を見ます。

設定ではPEEPが5cmH2O、PC above PEEPが15cmH2Oとなっています。

PC above PEEPとは【PEEPに上乗せしたPC】の事で、吸気圧の事を意味します。

現在の設定だと、5+15=20cmH2Oまで圧がかかります。

PS(Pressure Support)は自発呼吸があった場合のみ、吸気努力をサポートします。

これに自発呼吸が出現するとどうなるのでしょう?
 
 

自発呼吸がある場合

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先程と全く同じ設定で自発呼吸が出現するとこの様な動きになります。

なぜこの様な動きになるのかを説明します。まずは呼吸回数の設定を見ます。

現在呼吸回数は12回と設定されています。これは1分間(60秒間)に12回呼吸させるという設定なので、

60÷12=5で、1呼吸にかける時間は5秒です。

この5秒間をSIMVサイクルと言います。

ちなみに吸気時間【TI:Time Inspiratory】の設定は1.00秒となっているので、

5-1=4、つまり5秒間の1呼吸のうち、吸気時間は1秒、呼気時間は4秒という事がわかります。

この4秒間をサーボではSIMVサイクルと呼び、この期間に必ず1回は調節換気を行うのがSIMVの特徴です。
 
 

SIMV呼吸時間とトリガウィンド

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呼吸器Servo i は設定画面からSIMV呼吸時間を設定すると、SIMVサイクル内で

SIMV呼吸時間が設けられ、このSIMV呼吸時間の90%の範囲がトリガウィンドとして設定します。

現在の設定だと3秒の90%なので、2.7秒がトリガウィンドと計算されます。

この3秒の間に自発呼吸がなければモニターには調節換気(PC above PEEP)がかかります。

そしてこのSIMVサイクルが終了すると次のSIMVサイクルに入ります。

同じ様にSIMV呼吸時間とトリガウィンドも設定されます。
 
 
この1回目のSIMVサイクルでは終了間際にもう1回自発呼吸が出現しています。

が、これはトリガウィンド外であるためこれに関してはサポート換気(PS)がかかります。

(ちなみにSIMVサイクルが始まってすぐに自発呼吸が出現した場合、調節換気はかかりますが、その後、SIMVサイクルが終了するまで調節換気がかかることはありません。全て自発サポート換気となります。)
 
 
つまりSIMVは設定された呼吸回数によってSIMVサイクルが計算され、そのサイクル内に

1回の調節換気(PC above PEEP)を保証してくれるモードです。
 
 

ただの従圧PCモードとの違い

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自発呼吸がない場合

自発呼吸がない場合だと従圧PCモードと変わりはありません。
 
 

自発呼吸がある場合

自発呼吸がある場合だと、従圧PCモードは全ての吸気努力に対して設定した調節換気圧までかかります。

それに対してSIMVはサイクル内の初めの吸気努力以外に対しては補助換気(PS)がかかります。
 
 
 
この記事についてはYouTube動画にて、同じ内容をアニメーションで波形を動かしながら解説していますので、

参考にしてみて下さい。

 
 


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