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酸素解離曲線とヘモグロビン
酸素解離曲線を考える時、SvO2と一緒に考えると理解しやすいです。
SvO2の正常値は75%です。
なぜ75%かというと、そこにはヘモグロビンが深く関わっています。
ヘモグロビンには手が4つ生えていて、ヘモグロビン1個あたり4つの酸素を持つことができます。
ヘモグロビンと酸素の移動
この状態を酸素飽和度100%とするなら、1つの酸素しか持っていない状態は酸素飽和度25%といえます。
肺で酸素をたくさんもらったヘモグロビンはその手に4つの酸素を持ちます。
ヘモグロビンが血流にのって組織に到達した時酸素を受け渡しますが、その数は4つ待っている内の1つだけです。
組織に酸素を受け渡した後、つまり静脈血のヘモグロビンは酸素を3つだけ持っている事になります。
これが静脈血酸素飽和度75%の状態です。
静脈血は再び肺に流れ、欠けた酸素を1つもらい酸素飽和度100%となるのです。
ここで「受け渡した」という表現をしましたが、これは「ヘモグロビンの手から酸素が解離して組織に移動した」
という意味であることを忘れないで下さい。
酸素解離曲線の実際
酸素がヘモグロビンから解離して組織に移動した時のSpO2とPaO2の関係をグラフで表すと、直線ではなく曲線を描きます。
これが酸素解離曲線と呼ばれる所以です。
なぜ曲線になるかというとここには酸塩基平衡が深く関わっていて、これを理解するためにはまず緩衝について理解しなければなりません。
しかし酸素解離曲線についてはなぜ曲線であるかよりも、右や左に曲線が移動することの方が重要だと思います。
まずはSvO2と酸素解離曲線について理解し、続いて右方移動・左方移動の理解へと繋げていくのがいいと思います。
▼参考にした資料▼
イラスト付きでわかりやすく、とても簡単な言葉を使って説明で説明してくれているので、すごくオススメです!
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