医療現場における停電(医用電源 停電)の原因と対策、防ぎ方

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多くの医療機器はコンセントから電気を供給し稼働しています。

医療現場において、電気の供給がストップする「停電」は非常に怖いことです。

停電が起こる理屈をわかりやすく説明しますので是非理解してみてください。

 
 

電力の使い過ぎを防ぐ為の過電流遮断器(ブレーカー)が作動して停電する

過電流とは文字のごとく、要するに電気の使い過ぎ。

なぜ電気を使い過ぎることが危険かというと、

電線には電気を流せる最大量が決まっていて(許容電流)、許容電流以上の電気が継続して流れると、電線が発熱し最終的に発火する恐れがあるからです。

過電流による発火を防止するため、過電流遮断装置を作動させて電力の供給をストップさせるのです。
 
 
 
例:定格電流が75Aの電源に合計して75A以上の電流を要求した場合
これをするとまず電流遮断装置が警報を鳴らし、このまま使い続けるとブレーカーが落ちることになります。

緑の交流無停電電源に接続された機器のみ、ブレーカーが落ちても電力の供給がストップすることはありません。
 
 

漏電による地絡事故や落雷による地絡事故の発生のため停電する

漏電によるショート(短絡)の発生は次の通りです。

医用コンセントには保護接地線(アース)が付いています。

アースは家庭様コンセントにも付いていて、2つの差し込み口の長い方はアースです。

家庭用電源で漏電が起こった場合、漏れた電流はアース→大地→B種接地(アース)へ流れ(このサイクルが地絡)、閉鎖回路となり、漏電遮断器が発動します。
 
 
また落雷時には、落雷による異常な高電圧により電線間がショート、または大地との地絡が発生します。

避雷針の役割は、大地と空中の電位差を緩和し落雷の頻度を下げる、または落雷の際には避雷針に雷を呼び込み、大地へ逃がすことで、建物への被害を防ぐ事にあります。
 
 

病院の停電対策

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病院では、これらのショートによって漏電遮断機が働き、電力供給がストップしてしまうと危険なので、フローティング電源をOPE室、ICU、カテ室、救急処置室、透析室、内視鏡室に必ず設置しています。

フローティング電源には絶縁変圧器とアイソレーションモニタが必要です。

絶縁変圧器によって機器を大地からフローティングさせることで、対地インピーダンスは無限大で、地絡は起こることはありません。

この絶縁変圧器は定格電流を7.5kVA(=75A)としているので、定格電流が75Aと設定してある非常電源はフローティング電源の可能性が高いです。

同時に多数の機器が使用されていると、潜在的な接地漏れ電流の合計が2mAを超えることがあり、漏電機器はなくても警報がなります。
 
 


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