臨床工学技士による洗浄滅菌業務の1日

臨床工学技士,洗浄滅菌

 
最近では臨床工学技士が病院内の物品の洗浄や滅菌の業務に携わる施設が多くなってきています。

洗浄・滅菌業務はある種、時間との戦いです。

次々に上がってくる使用後の物品を洗浄機に入れ消毒し、滅菌に入れていく作業の繰り返しとなります。

臨床工学技士が洗浄滅菌業務にどう携わっているのかを紹介します。

洗浄滅菌業務 1日の流れ

・高圧蒸気滅菌装置の暖機運転・BPテスト(滅菌装置の空気排除確認)

・洗浄・消毒され、順次組み立て包装された機材を数種類の滅菌で滅菌する。
(高圧蒸気滅菌、EOG滅菌、過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌など)

・続々と上がってくる物品の洗浄・消毒・包装

・各種インジケーター結果の記録管理

・滅菌物品管理システムのマスタ変更と新規登録

・各種装置がエラー・故障した時の初期対応と、点検・修理・メーカーへの連絡や修理の日程調節
 
 
 
滅菌物の数は1日で、ACがおよそ2000個、EOGが200個、プラズマ100個といった具合です。

もちろんその日の手術症例数などによって変わりますが改めて考えるとすごい量だと思います。
 
 

洗浄滅菌業務の注意点

新しい機材の洗浄・滅菌を行う場合は、添付文書・メーカーに洗浄滅菌方法の確認を徹底します。

報告もなく新しい機材を回収コンテナに入れられている事が多々あるので、

その都度部署に洗浄・滅菌出来るものなのかどうかを確認しなければなりません。

また、ディスポ機材の洗浄・滅菌依頼がくることもありますが、

その場合は院内のルールとして再生使用はしない事としています。
 
 

洗浄滅菌業務に関わる資格

 
・第2種滅菌技士:日本医療機器学会認定

・普通第一種圧力容器取扱作業主任者(高圧蒸気滅菌装置取扱に必要)

・特定科学物質等作業主任者(EOG滅菌装置取扱に必要)
 
 

Jan Huijs (著), 高階雅紀 (監修)
 
 


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