IABP管理のポイントと気をつけること6選 トリガーについても解説

IABP管理のポイントと気をつけること6選 トリガーについても解説

無事IABPが導入され、循環補助が確立されても注意する事は多くあります。ここではICU・CCUでのIABPの管理のポイントについて語ります。


 
 

ECGトリガー?圧トリガー?

IABPには動作の同期を行うために「トリガー」を設定します。よく使われるトリガー方式はECGトリガーと圧トリガーです。トリガーは基本的にECGトリガーを使用していればOKです。圧トリガーだと、バルーン拡張時に不整脈が発生してしまった場合、心収縮との同期がとれなくなってしまうことがあるのです。電気メス使用時など、R波を検出できなくなる場合に圧トリガーを使用して下さい。
 
 

心機能評価

IABPはあくまで循環補助の装置なので、これ自体が患者さんの心機能を回復させる能力がある訳ではありません。しかし、IABPを導入することで心筋への酸素供給量が増加し、また心筋の酸素消費量は減少するので、この間、心臓を休ませておけば心機能は患者さん自身の治癒能力で回復してきます。「待つ」ことが大切なのです。毎日エコーなどで心機能の評価をしましょう。
 
 

ACTと出血

体内に人工物が入るのでヘパリンによる抗凝固管理が必要となります。ACTは150〜180秒を目安に調節します。しかし、刺入部からの出血が強い場合はACTを短めに調節します。
 
 

位置の確認

IABP管理している間にも、水分管理や体位変換などを行わなければなりません。IABP導入前、心不全で貯留した水分が抜けていくと皮膚の浮腫も改善しますが、それに伴いバルーンチューブが皮膚に引っ張られて、バルーン位置が変化します。また体位変換時やレントゲン撮影時にもバルーン位置が変わりやすいので注意します。レントゲンを撮影した後は、バルーン先端位置と、体内での屈曲がないか必ず確認しましょう。
 
 

末梢血流の確認

IABPは大腿動脈から下行大動脈にかけて挿入しています。挿入部の血管が細い患者さんではそれだけで挿入部よりも末梢の血流が悪くなってしまいます。IABPを管理している間は足の色調・温度・爪を触診し、足背動脈の血流・拍動を確認しましょう。血流の確認はドップラー血流計があれば便利ですよ。
 
 

離脱に向けて

心機能が回復してきたらIABPの離脱を検討します。まずはIABPの間隔を1:2や1:3にし、サポート力を下げます。その状態のまま2〜3時間様子を見て、血行動態に変化がなければカテコラミンサポート下にIABPを離脱します。IABPの間隔を下げている間は、バルーンは収縮したまま止まっている時間が長くなり、血栓が形成されやすくなっているので注意して下さい。
 
 


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