PCPS導入後の確認事項 送脱血管は正しくカニュレーションされているか?

PCPS導入後の確認事項 送脱血管は正しくカニュレーションされているか?

PCPSの導入というのは緊急時や急変時が多いです。当然現場は慌ただしくなります。ドクターはカニュレーションやルート確保、心マ、看護師さんは物品の準備から記録など、MEさんはプライミングと全員大忙し。無事カニュレーションを終え、いよいよPCPSスタートとなるわけですが、スタートしたからと言って一安心するのはまだ早いのです。


 
 

導入後のチェック

PCPSがスタートすれば流量の調整、血ガスのチェック、ACTの測定などなど確認・調節しなければならないことが山ほどあります。個人的に私が一番に確認したいことは「送脱血管が正しく動静脈カニュレーションされているか」という点です。緊急のPCPSの導入は恐らく大腿動静脈をセルジンガー法で経皮的に行う場合がほとんどでしょう。セルジンガー法では血管を直接確認できない上に、場合によっては心マの最中にカニュレーションをしなければなりません。見えづらい、揺れる、だけど急がないといけない訳でそれはもう大変な作業です。なんとか導入できても動脈に挿れるべき送血管が静脈に入ってしまっていた!なんて事も有り得ます。こうなってしまってはPCPSとして循環のサポートは成り立ちません。
 
 

脱血回路からガスを測定する

そこで、PCPSが導入れたらまずは脱血回路から静脈血ガスを測定しましょう。万が一送血管が静脈に挿入されていた場合、それは事実VV-ECMOとなっています。VV-ECMOでは送血された酸素加血が再び脱血されるリサーキュレーションが必発するので、脱血回路のPaO2は明らかに高値を示すはずです。脳のrSO2を測定していればその値も改善しないでしょう。PCPSの導入において最も重要なことは、様々な意味でカニュレーションであることをお忘れなく。
 
 


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