VA-ECMOとVV-ECMOの違い、脱血と送血部位について

VA-ECMOとVV-ECMOの違い、脱血と送血部位について

いま回っているECMO(エクモ)がVA(ブイエー)なのか、VV(ブイブイ)なのか、理解しておくことは重要です。そもそもVAやVVとは「どの血管を経由しているか」を表しています。


 
 

VA-ECMOとは

Vは静脈、Aは動脈です。VA-ECMOは「V→A」つまり静脈から脱血して動脈に送血していることを意味します。ということはVV-ECMOは「V→V」つまり静脈から脱血して静脈に送血していることを意味します。これが理解できれば、あとは心臓や肺に対してどう血液が流れているのかイメージするだけです。よく分からなくなったら図を書いてみるといいと思います。
VA-ECMOでは主に大腿静脈に脱血管が入っていて(脱血管の先端は右房のあたりにあります)、静脈血を脱血しています。送血管は主に大腿動脈に入っていて、先端は脱血管よりも短いので腹部大動脈のあたりに位置しています。血液は右房→脱血回路→遠心ポンプ→人工肺で酸素加→送血回路→動脈 の順に流れます。仮に心機能が著しく低下していても、全身に酸素を運ぶことができるのです。つまりVA-ECMOは心肺の補助目的で導入されます。
 
 

VV-ECMOとは

対してVV-ECMOは呼吸補助目的で導入されます。VV-ECMOでは主に内頸静脈に脱血管が入っていて、先端は右房のあたり。送血管は主に大腿静脈に入っていて、右房に向かって流れています。(VV-ECMOでは足と首の送脱血が逆の場合もあります。)この流れだと送血した血液がそのまま脱血されるんじゃないかと思うことでしょう。その通りです。せっかく酸素加し送血した血液は再び脱血されてまうのです。これをリサーキュレーションといいます。心機能が保たれていれば送血した全ての血液がリサーキュレーションされる事はありません。しかしカニューレの位置や心機能によっては50%以上リサーキュレーションされることもありますので注意しましょう。
 
 


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