A-aDO2とは?肺胞と動脈血で酸素分圧が違う理由

A-aDO2とは?肺胞と動脈血で酸素分圧が違う理由

A-a DO2(肺胞動脈血酸素分圧較差)という言葉。これは字の通り肺胞内にある酸素分圧と動脈血中の酸素分圧ののこと。肺胞内の酸素分圧の正常値は110mmHg、動脈血中の酸素分圧の正常値は100mmHg。この差、10mmHgがA-a DO2となります。なぜ肺胞と動脈血で酸素分圧が違うかというと、そこにはシャント血流というガス交換されていない血流が存在するからです。具体的に挙げます。


 
 
①気管支静脈血
②テベシウス心臓血管
③シャント様血流
 
 
気管支静脈血は気管支を栄養した静脈血が肺静脈に流れているのでガス交換されていません。テベシウス心臓血管は心臓の内腔に直接流れる極めて小さなシャントであり、これもガス交換されていません。最後にシャント様血流ですが、どんな健康な人でも全ての肺胞が完璧に拡張し、毛細血管の血流も全く滞っていないということはありません。約3億個あると言われる肺胞の内いくつかは不十分な拡張であったり、血流が良くない部分が存在し、この部分ではガス交換が不十分なのでシャント様血流と呼びます。動脈血はこれらのガス交換されなかった酸素分圧の低い血液を含むので肺胞内との酸素分圧に差が生じます。これをA-a DO2と呼ぶのです。
 
肺線維症やARDSの様に肺胞でのガス交換能が著しく低下するとシャント様血流が多くなり、A-a DO2は高くなります。
 
 


One Comment

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です